地方の建設職人不足を解決するには?経営者が本気で考えてみた-Vol.3

前回に引き続き建設会社を経営されている2名の代表取締役社長にご協力いただき、採用にフォーカスした現場の声をお聞きしました。

若い世代との接点を大切にし、より良い職場環境への道を模索する、今日の建設業界のリーダーたちの取り組みをご覧ください。

建設業界の働き手が感じる誇りと業界の将来

スタッフ
建設業で働くことの強みや誇りについて教えていただけますか?
大平さん
まずは、私たちの仕事が地図に残ることです。建設したものは目に見える形として残り、人々が生活をしたり、利用したり、その方の人生に深く関わることができ誇りに思います。
スタッフ
それは確かに大きなメリットですね。
市川さん
もう一つ重要なこととして、災害復旧に関わることです。これらの取り組みに建設業は不可欠なので、私たちがいなければ復興に時間を要します。そのため災害対応や国内の復興など、安心の生活基盤を支えることに貢献できて誇りに思います。

建設業界での働きは、具体的な成果が残ることや災害復旧における重要な役割など、多くの誇りを持つ要素があります。

 

スタッフ
建設業は他の業種と比較して、将来的に需要は増加傾向にありますか
大平さん
完全になくなりはしないでしょうが、少子化により需要が減少する可能性は十分にあります。例えば、学校の統合が進んでいる地方では、新たな建設の需要が減少しています。
スタッフ
新規の建設が減る一方で、メンテナンスの需要は増えていますか?
大平さん
あると思います。しかしながら絶対量は少なくなっていくと思います。

建設業界は、少子化の影響で新しいプロジェクトの数が減少する可能性があるものの、建物の劣化による建て替えやメンテナンスなど、需要はまだまだあると予想されます。

市川さん
仕事が減るといえば、近年「AI」によって徐々に減っている他業種もあるそうですが、建設業はその影響を受けにくい業種だと思います。
大平さん
事務作業はAIに置き換えられる可能性がありますが、現場作業は当面そうはいかないでしょう。

建設業界は、現時点でAIの影響を受けにくいという大きな強みを持っています。この業界の肉体労働は、技術革新の波にも耐えうる特性を持っています。

市川さん
他にもメリットはあり、物理的にも精神的にも強くなります。厳しい環境の中で働くことは、体力的にもメンタル的にも強さを養います。
大平さん
たしかに健康な方が多いですね!
スタッフ
たくさんの建設業界の社長様にお会いしますが、多くの方に共通している内容だと思います!

建設業界には、健康な体と精神面が自然と育まれる環境があります。自分磨きができることも働く強みの一つです。

建設業界に新たに入る若者へのアドバイスと業界の現状

スタッフ
建設業界で働くことを考えている若者に必要な覚悟や意気込みについて教えてください。
市川さん
特に難しく考える必要はないと思います。興味をもっていただけたら、覚悟よりも、まずは気軽に来ていただけると嬉しいです。
大平さん
とくに私たちは、若い世代の方にとって働きやすい環境を目指しています。例えば福利厚生に注力している企業も増えてきているように感じるので、ぜひ見てみてください。
スタッフ
他業種で労働環境による悲しいニュースを目にすることがありますが、建設業界は実際のところいかがでしょうか?
大平さん
建設業界は、他の業界と比べて過労によるトラブルは非常に少ないと私は思います。実は一番残業がない業界かもしれません。
市川さん
なぜなら法的な制約が強化されており、業界全体で残業時間の管理が徹底されているからです。

建設業界全体が、若者が重圧を感じずに働ける環境を目指しています。また、労働環境のトラブルは少なく、労働時間の管理が徹底されていることが特徴です。

建設業界へのZ世代の参入と業界の現状認識

スタッフ
最後にZ世代に向けて、建設業界で働きたいと思っている方へメッセージをお願いします!
大平さん
何でもやってみないと分からないですよね。建設業界は多くの場合、アルバイトから気軽に始めることもできます。まずはそこから建設業を好きになっていただければと思います。そして就職してくれたら嬉しいです!
市川さん
若い世代のみなさんを歓迎します!実際にやってみると楽しいことも多いし、プロジェクトを完遂した時の喜びは、他の業種ではなかなか味わえないものです!建設業界では、いろいろな人との交流を通じて人間性が高まります。特に監督業は多くの業種の人々と関わることになるので、プロジェクトの過程で大きく成長するできます。

建設業界はZ世代に対して、いきなり正社員ではなく、アルバイトから気軽に参入できるように体制を整えている企業も増えています。古い情報などに惑わされず、実際の経験を通じて、業界のポジティブな側面を理解してもらうことが何よりも重要です。

 

市川さん
実は技術面よりも、人間関係やコミュニケーション能力の方が重要かもしれません。特に管理職やリーダーとして活躍するには、これらのスキルが必須です。一生モノのスキルをぜひ養ってください!
大平さん
地元や地方での仕事の減少は心配ですが、仕事がある場所に移動することもできるので、不安はそれほど大きくありません。安心して建設業界にきてください!

多様な人々とのコミュニケーションを通じて、社会人としての成長が期待できる業界です。プロジェクト管理や人間関係のスキル向上は、建設業界で働く大きなメリットの一つです。

建設業界では、単なる技術力だけでなく、人間関係の構築やコミュニケーション能力が重要視されています。これらの能力は、業界内でのキャリアアップに不可欠です。また地元や地方での仕事の減少が懸念されていますが、職人たちは柔軟に対応できる能力を持っています。仕事の場所を変えることによって、持続的にキャリアを築くことが可能です。

今回は、建設業界の課題やZ世代に向けた対策・取り組みについてお届けしました。市川建設株式会社の市川さん、株式会社大平の大平さん、ありがとうございました!

 


市川建設株式会社
代表取締役 市川雅樹
https://ichikawa-kensetsu.com
長年培った土木技術で、お客様のご要望にお応えします。創業時より、土木工事で地域発展のサポーターとして精進してまいりました。どんな小さな仕事でも出来る限り対応させて頂くというモットーで、様々な仕事のご依頼をいただけるようになりました。人材や機械といった機動力を強化し、行政や建設会社様からのご要望にお応え出来る体制を整えております。現在では、土木部門を主体として、下水道清掃、調査やメンテナンスといった特殊な部門で事業を展開しております。今後も施工技術を高め、様々なご要望に応えられる体制作りを目指します。(企業サイトより)
株式会社大平
代表取締役 大平丈志
https://ohira-ibaraki.com/
昭和28年3月、鉄筋工事請負業 大平鉄筋工業所としてスタートし、創業当時から安心・安全を築くという事に邁進し、お客さまからの声に耳を傾け、より安心、安全な生活をご提供し続ける事で現在の「株式会社 大平」へと成長する事ができました。
お客様の「想いをかたちに」すること、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」ことを使命とし、 『人々に貢献できる企業であり続ける』を理念に、今後も成長し進化し続ける企業経営を行えると確信しております。(企業サイトより)

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