バックレは当たり前!?建設業のための職人採用ガイド

建設業界における良い人材獲得は常に困難と言われており、なかなか一筋縄ではいきません。適切な職人の採用は会社の発展に直結しており、採用関連に生じるトラブルは、できるだけ即座に対応する必要があります。

この記事では、採用過程〜採用直後にありがちな一般的なトラブル事例を挙げ、その対策について詳しく掘り下げていきます。これらの事例を踏まえ、ポイントを活かして職人採用の成功率を高めるための方法を考えてみましょう。

①面接につながらない

建設業界で働く人たちの間ではよく知られていますが、面接の段取りは意外と難しいもの。中でもよくあるのが、「面接につながらない」という問題です。

でも、ちょっと待ってください。面接につながらない原因は求職者のせいだけとは限りません。実は、企業側の案内が分かりにくかったり、求職者が他のオファーも考えているケースがあります。

対策1:速攻面接のススメ

みなさん、応募者が他の選択肢を持っていることは念頭に置いていますか?だからこそ、面接は早めにセットすることが肝心。たとえば、昼に問い合わせがあったら、できればその日のうちに面接日時の調整を行いましょう。

対策2:来社のハードルを下げる

応募者が事務所や面接場所まで足を運んでくれるようにするためには、来社のハードルを下げることも重要です。例えば、履歴書は事前に送らせるのではなく、オフィスに来た時に書いてもらう。写真が必要なら、後日でもOKとするなどの柔軟性を見せることがポイントです。少しでも応募者が面接に来やすい環境を整えることで、面接のドタキャンを未然に防ぎ、企業としても望ましい職人を確保しやすくなります。応募者にとっても、企業にとってもWin-Winの関係を築くために、今日からでもできる小さな変更から始めてみませんか?

②当日面接のバックレは当たり前

せっかく確約した面接なのに「当日キャンセルはもう慣れっこ」とあきらめていませんか?面接のドタキャン、実は避けられるかもしれません。

対策1:即行動がカギを握る

面接を設定するなら、できるだけ早めにすることがベストです。当日や翌日に面接を行えば応募者の約70%が実際に来社、3日後に設定した場合は大きく下がり20〜30%というデータがあります。(2023年1月から10月までの掲載した企業様85社にアンケート調査実施 ブルカラ調査)。求職者が他にも選択肢を持っているこの時代、迅速なレスポンスとスケジューリングが求められます。もし悩まされているなら、今一度、採用プロセスを見直してみましょう。あなたの会社の採用フローを少し変えるだけで、採用成功率がグンと上がるかもしれません。

③勤務初日、2時間で失踪

みなさんの会社では、新人をどのように迎え入れていますか?勤務初日から2時間で「もう辞めます」と言われたら、肩を落とすしかありません。こういった「新人のスピード退職」は、未然に防止できるかもしれません。その鍵は「入社後のギャップ」にあります。面接で聞いた内容と実際の職場の雰囲気が違うと、新人は動揺します。上司の態度が厳しかったり、教育環境が整っていなかったりすると、なおさらのこと。これらが、新人がすぐに職場を去る大きな理由です。

対策1:新人に優しい環境作り

入社後、最初の1週間は特に注意が必要です。この期間に新人が会社になじめるよう、一人で孤立しないようにしましょう。休憩時間もできるだけ一緒に過ごし、コミュニケーションをたくさん取ることが大切です。

対策2:相談しやすい雰囲気づくり

一緒に時間を過ごすことで、新人は馴染みやすくなります。また、何かあった時に相談しやすい雰囲気を作ることも、新人が職場に定着するためには欠かせません。新人がすぐに辞めてしまう問題は、企業側のちょっとした配慮と工夫で解決できるかもしれません。

④会社から貸与された道具を持ち去る

道具や機材の管理は、なかなか大変です。建設会社では貸し出した道具が戻ってこない、なんてことはよくある話。しかしながら、他業種から転職してくる新人にとっては大きなカルチャーショックです。時には、寮の家電まで消えてしまうことも…。そんな「持ち去りツワモノ」に頭を悩ますこともあるでしょう。

対策1:一部の社員のみに「道具管理係」

全員に管理を任せるのは、実はあまり賢い方法ではありません。なぜなら、誰もが責任を持っているわけではないからです。そこでオススメなのが、「道具管理係」を設けること。道具管理係は、現場の作業員を統括する上司の一人に、道具の管理を任せるというもの。道具の置き場所を決め、定期的に在庫数をチェックし、道具の貸し借りを原則行わないようにする仕組みを作ることで、より道具がきちんと管理され、なくなるリスクがぐっと減ります。今一度、管理体制を見直してみるのもいいかもしれません。いずれ新人が感じる職場環境の好印象を抱くポイントに大きく貢献します。

現場で採用の壁を乗り越える!

建設会社が直面する職人採用の際のトラブルは多岐にわたりますが、それらは決して不可避のものではありません。面接に至らない問題、当日の面接ドタキャン、新人の早期離職、そして会社の財産の不正な持ち去りといった事態は、適切な対策を行うことで大幅に減少する可能性があります。今回挙げた具体的な事例と対策を参考にしながら、ぜひ自社の採用プロセスを見直してみてはいかがでしょうか。素晴らしい職人の採用と育成は、業務の効率化だけでなく、企業の向上にも直結するため、この課題に対する取り組みは将来的に大きなリターンをもたらすでしょう。

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